ガリーボーイ
2020年11月13日
DIVINEはどこに行く? 方向性を模索するインド・ヒップホップシーンの兄貴
このブログのごく初期に特集した、ムンバイの、いやインドのヒップホップシーンを代表するラッパー、DIVINE.
彼は、インド発のストリートヒップホップである「ガリーラップ」を代表するアーティストであり(そもそも「路地」を表すヒンディー語の'Gully'を最初にヒップホップの文脈で使い始めたのが彼だ)、ボリウッド初のヒップホップ映画として大ヒットした『ガリーボーイ』に登場するMC Sherのモデルにもなったラッパーだ。
映画『ガリーボーイ』の成功や、ヒップホップ市場の急拡大によって、彼はインドの音楽シーンでは珍しい、非映画音楽出身のスターとなった。
アンダーグラウンド出身の彼が、映画音楽中心のインドの音楽シーンでスターになったきっかけが、結局のところボリウッド映画だったというのは皮肉なことだが。
さらに、DIVINEは昨年立ち上げられた、'Mass Appeal India'(あのNasが手掛けるMass Appealレーベルのインド部門)の看板アーティストとして、Universal Musicを通じて世界に向けて発信されることになるという。
まあ、実際にはヒンディー語のラップを聴くのは、自分のような一部の好事家を除けば、海外在住のインド人リスナーくらいだろうから、さすがにこれはインド国内向けの宣伝文句だと思うが、少し前まではインドでも知る人ぞ知るアンダーグラウンドラッパーだった彼の評価と名声は、これまでになく高まっているのだ。
ところが、その彼がここ最近立て続けにリリースした新曲を聴くと、どうやら彼はここに来て、新たな方向性を模索しているようなのである。
(というか、率直に言うと、とっ散らかってるっていうか、迷走している…とも思える)
9月23日にリリースされたのが、この"Punya Paap".
タイトルはヒンディー語で『善行と罪』といった意味である。
このミュージックビデオを見た時の衝撃は大きかった。
インドではマイノリティーであるクリスチャンの彼が、その信仰を前面に出し(つまり、大衆受けよりも真摯な表現を選んだということだ)、自身の内面を鬼気迫るラップで吐き出す姿からは、インドのヒップホップ界の帝王にふさわしい貫禄と気迫がびんびん伝わってきた。
リリックの中身はというと、これまでの生き方を振り返り、自分の失敗を望む人々(英訳で'Your song are cheap-sounding'というリリックもあるから、誰かラッパーだろう)に対して、自分は死ぬまでナンバーワンであり続ける、神以外に恐れるものはない、と宣言するというもの。
内省的なリリックと誰だか分からない相手へのdisが少々ミスマッチだが、それでもこの凄まじい緊張感は並大抵のラッパーに出せるものではない。
ビートを手掛けたのはジャマイカのプロデューサーiLL Wayno.
さすがDIVINE、本気で世界規模の作品を作る気なんだな、と感心したものだった。
ところが、続いて10月16日にリリースされた彼の次の曲"Mirchi"を聴いて、思いっきりずっこけた。
"Mirchi"は唐辛子という意味だが、それはさておき、このパーティーラップ、いったいどうしてしまったのか。
DIVINEはYo Yo Honey Singhみたいなコマーシャルラッパーになりたいのだろうか。
コワモテな見た目と無骨なフロウが曲の世界観にあまり合っていないし、タイトルの連呼から始まるフックもどこか野暮ったい。
ガリー(ストリート)ではかっこよく見えていたハードコアな要素が、このラテンっぽい陽気なサウンドと全くマッチしていないのである。
カラフルな衣装も似合っていないし。
…とはいっても、評価やコメント欄を見る限り、インドのファンたちにはかなり好評なようだから、日本からケチをつけるのは野暮ってものなのだが、それにしたって、一応「世界を目指す」ことになっているラッパーが、これはないだろう、というのが正直な感想だ。
まあ、ストリート上がりのハードコアラッパーが、成り上がりの夢を叶えた瞬間に、成金丸出しの曲をリリースして微妙な感じになってしまうというのはインドに限らず、たまにあることだけど。
(ところで、YouTubeのコメント欄、"Punya Paap"はヒンディー語のコメントが多く、Mirchiは英語のコメントが多いのはなぜだろう…)
続いて11月6日にリリースされたのが、この"Mirchi".
タイトルの"Mera Bhai"はマイブラザーといった意味。
今度はミュージックビデオがアニメになった。
コロナウイルスの影響だと思うが、最近はインドでもアニメのミュージックビデオが増えている。
前作の"Mirchi"とはうってかわって、"Punya Paap"同様に自分の半生を振り返るという路線の曲である。
迫力あるラップはあいかわらず素晴らしいが、ここ数年のヒップホップのトレンドを追うかのようなオートチューンを使ったフックや3連のフロウが、ちょっと若作りしているように聴こえなくもない。
リリックは、兄弟同様に苦楽を分かち合い、ヒップホップシーンで成り上がってきた仲間(Naezyのことか?)との絆と裏切りについてラップしているように受け取れる。
"Punya Paap"同様に、結局のところ、自分のブラザーとして信用できるのは自分だけ、という結末のようだ。
これも、「ナイーヴさの肯定」というヒップホップの世界的なトレンドを意識しているのかもしれない、と言ったらうがった見方だろうか。
この曲も内面的な要素とdisっぽい要素が共存しているわけだが、"Punya Paap"からあまり間を置かずに似たテーマの曲をリリースしたことで、女々しさが目立ってしまったような印象だ。
しかも間に妙なパーティーラップを挟んでいるので、なんというか、分裂気味の人のような感じになってしまった。
迷走するDIVINE、どこへ行く。
DIVINEが"Yeh Mera Bombay"や"Voice of Street"でデビューしたのが2013年。
Naezyとの"Mere Gully Mein"が2015年だ。
この2015年頃から、アンダーグラウンドのシーンは急速に活性化し、2019年の『ガリーボーイ』 で一気に注目を浴びるようになった。
2015年当時は、90年代のアメリカのサウンドの模倣やインド独自のガリーラップが多かったインドのヒップホップシーンは、ここ5年ほどの間に、ヒップホップの30年の歴史を凝縮したかのような急激な進化を遂げた。
先日のオンラインイベント"STRAIGHT OUTTA INDIA"でも紹介した通り、プネーのMC STANのような新世代も台頭してきている。
こうしたシーンの大変動に対して、ガリーラップのオリジネイターにしてシーンのベテランであるDIVINEが焦りを感じていることは、想像に難くない。
インドに限らず、シーンで新しいサウンドが主流となったときに、ベテランアーティストが「俺だってそれくらいできるんだぜ」と言わんばかりに挑戦して、ちょっと微妙な感じ(似合わなかったり、必死すぎたり)になってしまうというのは、ジャンルや洋の東西を問わずよくあることだ。
DIVINEも今、その苦悩の真っ只中にいるのだろう。
これまでの「タフでワイルドなガリーの兄貴」のイメージから脱却し、コマーシャルなパーティーラップや内省的な世界観など、新しい方向性を模索しているというわけだ。
よほどのことがない限り、DIVINEがシーンの中でリスペクトを失うことは無いはずだが、できればシーンの趨勢に一喜一憂する姿はあんまり見たくない。
果たして今後の彼のサウンドはいったいどうなってゆくのだろうか。
今聴いてもオールドスクールなヒップホップがかっこいいのと同じように、彼のガリーラップは時代の変化で簡単に色あせてしまうものではないと思っているのだが。
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goshimasayama18 at 22:49|Permalink│Comments(0)
2019年09月20日
『ガリーボーイ』がきっかけで生まれた傑作!新進プロデューサーAAKASHが作るインドのヒップホップの新潮流!
ムンバイのヒップホップシーンから、また新しい傑作アルバムが登場した。
プロデューサーのAAKASHが先日自身の名義でリリースしたデビュー作"Over Seas"は、MC Altaf, Dopeadelicz, Ace(Mumbai's Finest), Dee MCといったムンバイのヒップホップシーンを代表するラッパーたちをフィーチャーした意欲作だ。
これまでのインドのヒップホップとは異なるトラップ以降のトレンドを意識したサウンドは、グローバルな同時代性を感じさせる内容となっている。
AAKASH(本名:Aakash Ravikrishnan)は、クウェートで生まれ、米国インディアナ州の大学で音楽やパフォーミングアーツを学んだ、典型的なNRI(在外インド人)だ。
マルチプレイヤーでもあり、アメリカのドキュメンタリー番組のサウンドエンジニアとしてエミー賞(テレビ界の最高峰の賞)を受賞したことがあるというから、本場米国仕込みの実力派と呼べるだろう。
昨年アメリカからムンバイに移住してきた彼が最初にコラボレーションしたのは、まだ10代の若手ラッパーMC Altafと31歳の(ムンバイのシーンでは)ベテランのD'Evilだ。
ミュージックビデオの舞台は、インドでもヒップホップ・ブームと並行して人気が高まっているスニーカーショップ。
この"Wazan Hai"を皮切りに、AAKASHは次々とムンバイのラッパーたちとのコラボレーションを進めていった。
トラックもメロディックなフロウもインドらしからぬ"Obsession/Bliss"は14歳からラッパーとして活躍しているPoetik Justisとのコラボレーション。
ミュージックビデオはなぜか中国語の字幕付きだ。
米国からムンバイに移住してきたAAKASHは、映画『ガリーボーイ』を見て当地のヒップホップシーンのむき出しのパワーに触発され、インスタグラムを通じて地元のラッパーたちにコンタクトを取ったという。
ストリートヒップホップは、巨大なショービジネスの中で作られた映画音楽や高度に様式化された古典音楽とは違い、都市部の若者たちから自発的に誕生した、インドでは全く新しいタイプの音楽だ。
欧米では60年代のロック以降あたりまえだった「労働者階級が自分たちのリアルな気持ちを吐き出すことができる音楽」が、インドでは2010年代に入ってようやく誕生したわけだ。
欧米文化に慣れ親しんだ国際的なアーティストが、インドのヒップホップ誕生をもろ手を上げて歓迎するのは、むしろ当然のことなのだ。
Rolling Stone Indiaの特集記事でのAAKASHの言葉が、在外アーティストから見たインドのシーンを端的に表わしている。
「インドのヒップホップは現代のL.A.やアトランタやシカゴのヒップホップとは対照的に、よりオールドスクールでリアルなヒップホップの影響を受けているね」
MC Altafとのコラボレーションについてはこう語っている。
「彼は俺の音楽をチェックした後に、D'Evilとのレコーディングのために俺のホームスタジオまで来てくれたんだ。俺たちはいろんなビートを試してみたんだけど、その中のひとつを選んでその日のうちに仕上げたよ。それが"Wazan Hai"になった。この曲が、ムンバイで最高のヒップホップアーティストたちをフィーチャーした"Over Seas"というアルバムを作るきっかけになったんだ。これは、彼らにフレッシュな2019年や2020年のサウンドを提供して、世界にプロモートするためのアルバムだよ」
ヒップホップ(ラップ)は言葉の音楽だが、トラック/ビートもまた重要な要素である。
とくに世界的な市場で評価されるためには、サウンド的にも新しくクールであることが求められる。
これまで、インドのヒップホップは、オールドスクールヒップホップやインドの音楽文化の影響のもとでガラパゴス的な発展を遂げてきた。
インドのヒップホップシーンには、この一年だけでも、才能豊かで、シーンを刷新するようなアーティストがあまりにも多く登場している。
AAKASH(本名:Aakash Ravikrishnan)は、クウェートで生まれ、米国インディアナ州の大学で音楽やパフォーミングアーツを学んだ、典型的なNRI(在外インド人)だ。
マルチプレイヤーでもあり、アメリカのドキュメンタリー番組のサウンドエンジニアとしてエミー賞(テレビ界の最高峰の賞)を受賞したことがあるというから、本場米国仕込みの実力派と呼べるだろう。
昨年アメリカからムンバイに移住してきた彼が最初にコラボレーションしたのは、まだ10代の若手ラッパーMC Altafと31歳の(ムンバイのシーンでは)ベテランのD'Evilだ。
ミュージックビデオの舞台は、インドでもヒップホップ・ブームと並行して人気が高まっているスニーカーショップ。
この"Wazan Hai"を皮切りに、AAKASHは次々とムンバイのラッパーたちとのコラボレーションを進めていった。
トラックもメロディックなフロウもインドらしからぬ"Obsession/Bliss"は14歳からラッパーとして活躍しているPoetik Justisとのコラボレーション。
ミュージックビデオはなぜか中国語の字幕付きだ。
米国からムンバイに移住してきたAAKASHは、映画『ガリーボーイ』を見て当地のヒップホップシーンのむき出しのパワーに触発され、インスタグラムを通じて地元のラッパーたちにコンタクトを取ったという。
『ガリーボーイ』にも、スラムのラッパーの才能に引き寄せられるアメリカ帰りのトラックメーカーが登場するが、それと全く同じようなエピソードだ。
そもそも『ガリーボーイ』自体が、ボリウッドの名門一家に生まれ、ニューヨークで映画製作を学んだゾーヤー・アクタル監督がムンバイのヒップホップシーンの熱気に魅了されて製作された映画である。
ムンバイのヒップホップシーンはものすごい求心力で世界中に拡散したインド系の才能を惹きつけているのだ。
ストリートヒップホップは、巨大なショービジネスの中で作られた映画音楽や高度に様式化された古典音楽とは違い、都市部の若者たちから自発的に誕生した、インドでは全く新しいタイプの音楽だ。
欧米では60年代のロック以降あたりまえだった「労働者階級が自分たちのリアルな気持ちを吐き出すことができる音楽」が、インドでは2010年代に入ってようやく誕生したわけだ。
欧米文化に慣れ親しんだ国際的なアーティストが、インドのヒップホップ誕生をもろ手を上げて歓迎するのは、むしろ当然のことなのだ。
Rolling Stone Indiaの特集記事でのAAKASHの言葉が、在外アーティストから見たインドのシーンを端的に表わしている。
「インドのヒップホップは現代のL.A.やアトランタやシカゴのヒップホップとは対照的に、よりオールドスクールでリアルなヒップホップの影響を受けているね」
MC Altafとのコラボレーションについてはこう語っている。
「彼は俺の音楽をチェックした後に、D'Evilとのレコーディングのために俺のホームスタジオまで来てくれたんだ。俺たちはいろんなビートを試してみたんだけど、その中のひとつを選んでその日のうちに仕上げたよ。それが"Wazan Hai"になった。この曲が、ムンバイで最高のヒップホップアーティストたちをフィーチャーした"Over Seas"というアルバムを作るきっかけになったんだ。これは、彼らにフレッシュな2019年や2020年のサウンドを提供して、世界にプロモートするためのアルバムだよ」
ヒップホップ(ラップ)は言葉の音楽だが、トラック/ビートもまた重要な要素である。
とくに世界的な市場で評価されるためには、サウンド的にも新しくクールであることが求められる。
これまで、インドのヒップホップは、オールドスクールヒップホップやインドの音楽文化の影響のもとでガラパゴス的な発展を遂げてきた。
このアルバムは、高いスキルとリアルなスピリットを持ったムンバイのラッパーたちに、現代的な最新のビートをぶつけてみるという、非常に野心的な試みでもあるのだ。
インドのローカル言語でラップされるこのアルバムは、先日紹介した英語ラッパーたちの作品と比べると、馴染みがない響きに少し戸惑うかもしれない。
だが、気にすることはない。
AAKASH自身もこう言っている。
「俺はヒンディー語で育ったわけじゃないから、ヒンディー語が本当に分からないんだ。だからレコーディングが終わって、彼らにヴァースの意味を聞くまで、誰が何を言っているのか全く分からなかったんだよ」
彼もまた、リリックの中身は分からなくても、シーンの熱気とラップのスキルやフロウのセンスに魅せられた一人なのだ。
AAKASHは、アメリカでヒップホップだけでなくメタル、ポップ、ジャズ、ロックなど様々な音楽の影響を受けており、この"Over Seas"にはジャズ、R&B、クラシックギター、フォーク、ボサノヴァの要素が込められているという。
Sid J & Bonz N Ribzをフィーチャーしたこの"Udh Chale"はBlink182のようなポップなパンクバンドの要素を取り入れているそうだ。
ダラヴィのラッパーDopeadeliczをフィーチャーしたトラップナンバー"Bounce"は、ヘヴィーなサウンドと緊張感で聴かせる一曲。
"Aadatein"は、いつもは歯切れのよいラップを聴かせるDee MCのメランコリックな新境地だ。
インドのローカル言語でラップされるこのアルバムは、先日紹介した英語ラッパーたちの作品と比べると、馴染みがない響きに少し戸惑うかもしれない。
だが、気にすることはない。
AAKASH自身もこう言っている。
「俺はヒンディー語で育ったわけじゃないから、ヒンディー語が本当に分からないんだ。だからレコーディングが終わって、彼らにヴァースの意味を聞くまで、誰が何を言っているのか全く分からなかったんだよ」
彼もまた、リリックの中身は分からなくても、シーンの熱気とラップのスキルやフロウのセンスに魅せられた一人なのだ。
AAKASHは、アメリカでヒップホップだけでなくメタル、ポップ、ジャズ、ロックなど様々な音楽の影響を受けており、この"Over Seas"にはジャズ、R&B、クラシックギター、フォーク、ボサノヴァの要素が込められているという。
Sid J & Bonz N Ribzをフィーチャーしたこの"Udh Chale"はBlink182のようなポップなパンクバンドの要素を取り入れているそうだ。
ダラヴィのラッパーDopeadeliczをフィーチャーしたトラップナンバー"Bounce"は、ヘヴィーなサウンドと緊張感で聴かせる一曲。
"Aadatein"は、いつもは歯切れのよいラップを聴かせるDee MCのメランコリックな新境地だ。
インドのヒップホップシーンには、この一年だけでも、才能豊かで、シーンを刷新するようなアーティストがあまりにも多く登場している。
もちろん今回紹介したAAKASHもその中の一人だ。
アンダーグラウンドで発展してきたヒップホップシーンは、『ガリーボーイ』という起爆装置によって、ものすごい勢いで進化と多様化を進めており、一年後がどうなっているか、全く想像がつかないほどだ。
AAKASHの次のアルバムはすでに完成しており、"Homecoming"というタイトルのジャズ・ヒップホップだという。
AAKASHの次のアルバムはすでに完成しており、"Homecoming"というタイトルのジャズ・ヒップホップだという。
リリースは彼が米国に帰国した後になるそうだ。
今度はどんな新しいサウンドを聴かせてくれるのか、今から非常に楽しみである。
参考記事:
Rolling Stone India "Aakash Delivers a Cutting-Edge Debut Hip-Hop LP ‘Over Seas’"
The Indian Music Diaries "AAKASH Moved to Mumbai, and Made One of the Most Groundbreaking Indian Hip-Hop Albums"
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(2019.9.23加筆)
ムンバイ在住の友人がAAKASHに近しい人物から聞いた話によると、彼のインドへの帰国はトランプ大統領の排外的な移民政策によるものだったという。
まさかトランプの政策がインドのヒップホップシーンに影響を及ぼすとは思わなかった。
アメリカの移民排斥によって、最新のヒップホップサウンドがインドに持ち込まれることになったのだ。
これがまさにグローバリゼーションというやつだなあ、と非常に感慨深く感じた次第。
今度はどんな新しいサウンドを聴かせてくれるのか、今から非常に楽しみである。
参考記事:
Rolling Stone India "Aakash Delivers a Cutting-Edge Debut Hip-Hop LP ‘Over Seas’"
The Indian Music Diaries "AAKASH Moved to Mumbai, and Made One of the Most Groundbreaking Indian Hip-Hop Albums"
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(2019.9.23加筆)
ムンバイ在住の友人がAAKASHに近しい人物から聞いた話によると、彼のインドへの帰国はトランプ大統領の排外的な移民政策によるものだったという。
まさかトランプの政策がインドのヒップホップシーンに影響を及ぼすとは思わなかった。
アメリカの移民排斥によって、最新のヒップホップサウンドがインドに持ち込まれることになったのだ。
これがまさにグローバリゼーションというやつだなあ、と非常に感慨深く感じた次第。
状況は不明だが、AAKASHは既報の通り再びアメリカに戻ることも考えているようだ。
凡平自選の2018年度のおすすめ記事はこちらからどうぞ!
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「軽刈田 凡平(かるかった ぼんべい)のアッチャーインディア 読んだり聞いたり考えたり」
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