2018年03月26日
春の訪れをインドのポストロックで Aswekeepsearching
ども、凡平です。
桜もだいぶ咲いてきて、もうすっかり春ですなあ。
ほぼ毎回どこかしらインド色の濃いアーティストを紹介してきたこのブログだけど、今日は、「え? これもインドのバンド?」っていうポストロックバンドを紹介します。
彼らの名前は、Aswekeepsearching.
グジャラート州の州都、アーメダーバード出身のポストロックバンドだ。
まず紹介する曲のタイトルは"And Then Came Spring"
この季節にぴったりのタイトルじゃあないですか!
繊細にして壮大、叙情的かつ映像的なサウンドは、インド感ゼロ!
後半で入ってくるヴォーカルはヒンディー語だけど、歌い回しは全然インドっぽくなくて、むしろヴォーカルが英語じゃない分だけ無国籍感が一層際立つ効果を生み出している。
ヒンディーが分かる人にとってはそうじゃないのかもしれないけど。
いつも、ついつい 「音楽とインド社会の関わり」みたいな切り口で書いてしまっているけど、インドには、インドらしさとかそういったことに関係なく素晴らしいアーティストがたくさんいるのもまた事実。
とくに、かつて紹介したデスメタルがそうであったように、ポストロックとかエレクトロニカみたいなコアなジャンルにその傾向が顕著だ。
どうです、人気の少ない夜の桜並木を歩きながら聴いたら最高の気分だろうなあ、って感じの音楽じゃないですか。
彼らが2017年にリリースしたアルバム、"Zia"から、旅立ちの時期にふさわしいタイトルの曲をもうひとつ。
解き放たれる希望。
"Hope Unfolds"
不思議なバンド名は、ベーシストがなかなか見つからず、探し続けていたことにちなんでいるそうだ(今ではちゃんとメンバーがいる)。
彼らの出身のグジャラート州はインドの国父、マハートマー・ガーンディーの故郷としても知られている保守的な土地で(ちなみに現首相のモディの地元もグジャラートで、彼は元州知事)、飲酒が違法とされているドライ・ステイトとしても有名。
どうしてそんな保守的な土地でこういう音楽性が育まれたのか、非常に気になるところではある。
インタビューによると、影響を受けたバンドはCaspian, 65daysofstatic, This Will Destroy You, Tychoというマニアックっぷり。
彼らのアルバムはFlower blossoms in the Spaceというロシアのレーベル(ポストロック中心)からリリースされていて、改めてコアなジャンルの国境の無さを感じさせられる。
ロックがある程度の「上流階級の音楽」であるインドでは、パンクやロックンロールみたいな初期衝動の美学みたいなバンドは少なくて、逆にテクニカルなメタルや耽美的なポストロックのレベルが非常に高いという印象がある。
たまには素敵でしょ、こういうのも。
それでは。
桜もだいぶ咲いてきて、もうすっかり春ですなあ。
ほぼ毎回どこかしらインド色の濃いアーティストを紹介してきたこのブログだけど、今日は、「え? これもインドのバンド?」っていうポストロックバンドを紹介します。
彼らの名前は、Aswekeepsearching.
グジャラート州の州都、アーメダーバード出身のポストロックバンドだ。
まず紹介する曲のタイトルは"And Then Came Spring"
この季節にぴったりのタイトルじゃあないですか!
繊細にして壮大、叙情的かつ映像的なサウンドは、インド感ゼロ!
後半で入ってくるヴォーカルはヒンディー語だけど、歌い回しは全然インドっぽくなくて、むしろヴォーカルが英語じゃない分だけ無国籍感が一層際立つ効果を生み出している。
ヒンディーが分かる人にとってはそうじゃないのかもしれないけど。
いつも、ついつい 「音楽とインド社会の関わり」みたいな切り口で書いてしまっているけど、インドには、インドらしさとかそういったことに関係なく素晴らしいアーティストがたくさんいるのもまた事実。
とくに、かつて紹介したデスメタルがそうであったように、ポストロックとかエレクトロニカみたいなコアなジャンルにその傾向が顕著だ。
どうです、人気の少ない夜の桜並木を歩きながら聴いたら最高の気分だろうなあ、って感じの音楽じゃないですか。
彼らが2017年にリリースしたアルバム、"Zia"から、旅立ちの時期にふさわしいタイトルの曲をもうひとつ。
解き放たれる希望。
"Hope Unfolds"
不思議なバンド名は、ベーシストがなかなか見つからず、探し続けていたことにちなんでいるそうだ(今ではちゃんとメンバーがいる)。
彼らの出身のグジャラート州はインドの国父、マハートマー・ガーンディーの故郷としても知られている保守的な土地で(ちなみに現首相のモディの地元もグジャラートで、彼は元州知事)、飲酒が違法とされているドライ・ステイトとしても有名。
どうしてそんな保守的な土地でこういう音楽性が育まれたのか、非常に気になるところではある。
インタビューによると、影響を受けたバンドはCaspian, 65daysofstatic, This Will Destroy You, Tychoというマニアックっぷり。
彼らのアルバムはFlower blossoms in the Spaceというロシアのレーベル(ポストロック中心)からリリースされていて、改めてコアなジャンルの国境の無さを感じさせられる。
ロックがある程度の「上流階級の音楽」であるインドでは、パンクやロックンロールみたいな初期衝動の美学みたいなバンドは少なくて、逆にテクニカルなメタルや耽美的なポストロックのレベルが非常に高いという印象がある。
たまには素敵でしょ、こういうのも。
それでは。
goshimasayama18 at 23:20│Comments(0)│インドのロック