インドの最近のヒップホップで気になった曲オディシャのお祭りラップ

2024年07月16日

その後のヨギ・シン情報


世界中に出没し、人の心の中を読み当てる謎のインド人占い師「ヨギ・シン」について、よく知らない方はこちらのリンクからシリーズを読んでみてください。



昨年秋に二人のヨギ・シンと遭遇して以来、彼らは良くも悪くも、ネッシーから地域猫くらいに日常的な存在になってしまった。
探しに行けば、運が良ければ会えるし、会えなかったら「今日はいなかったな、ちょっと残念」と思う程度の「会いに行ける都市伝説」になってしまったのだ。
彼らのことを調査している自分にとっては願ってもない状況なのだが、出没の報告があれば無理して休みを取ってでも捜索に出かけていた頃の非日常感が、なんだか懐かしくもある。
5年前、念願かなって初めてヨギ・シンとの接触に成功したものの、まんまと逃げられてしまったときには、一生のチャンスを棒に振った!と激しく後悔したものだったが、薄情な話である。


昨年11月に出会ったターバン姿の初老のヨギ・シンは、その後のXでの遭遇報告を追う限り、12月中頃まで出没していたようだが、その後の捜索で三たび会うことはできなかった。
彼はクリスマス頃にはインドに帰国してしまったのか、怪しいインド人占い師に会ったという報告は年末にはぱったりと途絶えてしまった。
一時期よりテンションが下がっているとはいえ、会うのを楽しみにしていた地域猫、じゃなかったヨギ・シンがいなくなってしまうのは寂しいものである。
次に彼らが来日するのは何年後になるだろうか。
それまでは音楽ネタのほうを掘って過ごそう。
なんて思っていたのだが、その日は思ったより早くやってきた。
今年の3月以降、ヨギ・シンの出没情報が再びひっきりなしに報告されるようになったのだ。

3月16日から7月12日までの間に、ブログに寄せられたコメント、XのDMとして報告されたもの、Xで不思議な体験としてつぶやかれていたものをまとめると、把握している限りでその数は約約30件にも上る。

昨年末以来3ヶ月ぶりに寄せられた3月16日の遭遇報告は、それまでの頻出地帯だった大手町・丸の内・日比谷エリアではなく、銀座だった。
距離的には丸の内や日比谷に近いものの、山手線の線路の東側にヨギ・シンが現れるのは珍しい。
私が把握している限りでは、銀座への出没は、昨年4月14日のたった一度だけである。
このときは、前後に他の目撃情報がまったくない一回限りの出没だった。

金払いの良い人が多そうな銀座は、日本で彼らが活動するのに最適な場所のひとつだろう。
今回の出没以降、彼らは頻繁に銀座に現れるようになる。
4月11日までの26日間に全8件の遭遇が報告されているが、そのうち銀座が4件、京橋が1件。
残りの3件は、以前から頻繁に出没していた日比谷、丸の内、大手町が1件ずつだった。

この期間には結局彼らと出会うことができず、4月11日を最後にまた1ヶ月近く報告が途絶えてまうのだが、5月21日以降、再び立て続けに目撃情報が入るようになる。
21日に入った情報によると、日比谷の帝国ホテル前と京橋駅付近で、ターバン姿の男がいつものヨギ・シンの技法を披露していたという。
そのうちの1件では、「ターバンをした60歳前後で身長160〜165cmの男」という詳しい報告があった。
この特徴は昨年秋に会った二人目のヨギ・シンと非常によく似ている。
以降、6月1日までの12日間に、彼らとの遭遇報告はなんと11件も寄せられている。

「彼ら」と複数形で書いたのには理由がある。
ターバン姿の初老の男ではない、もう一人の40代くらいのビジネスマン風のヨギ・シンも、この時期に出没していたからである。
じつは私も銀座でその姿を目撃している。

5月25日、土曜日。
この日は京橋から銀座方面に南下しながら捜索を開始した。
円安の影響か、南アジア系の人々の姿は多く見られるようになったものの、家族連れやブランド品の紙袋を持った男性がヨギ・シンであろうはずもない。
探しているのは、一人で、おそらくは手帳だけを持ち、ターゲットを物色するかのように歩いているターバン姿の男性である。

日本橋を過ぎ、銀座の歩行者天国を南下。
銀座6丁目の交差点を西に曲がって交詢社通りに入ったところだった。
清潔そうな長袖の白いシャツを着て、鼻の下に口髭をたくわえた南アジアのビジネスマン風の男が、もう一人別の南アジア系の若い男性に話しかけているのが目に入った。
何か仕事の打ち合わせでもしているのだろうか、繁華街に似つかわしくない雰囲気で真剣に話している。
探していたターバン姿でもないので、関係ないだろうと思って少し視線を落とした私は、白いシャツの男性の手元に目を奪われた。

彼が手にしている革製らしき手帳に、黄色っぽい正方形のメモ用紙が何枚も挟まれているのが見えたのだ。
黄色いメモ用紙はヨギ・シンの商売道具である。
さりげなく近づいて耳をそばだてると、「メディテーション」とか「オーラ」とか、白シャツの男がおよそビジネスとは縁遠い言葉を発しているのが聞こえてきた。
メディテーションやオーラはヨギ・シンが「占い」の前口上でよく使う単語である。
間違いない。
彼はヨギ・シンだ。

近くで凝視するわけにもいかないので、少し離れたところにいったん退散。
スマホのカメラを動画撮影モードにすると、地図を確認しながら歩いているふりをして、彼らのすぐそば通り過ぎ、その姿を動画に収めることにした。
撮影しながらゆっくりと彼らの脇を通り抜ける。
「占い」に夢中の男は、私に気づく様子はない。
見たところ、男は40代から50代。
太っているというほどではないがお腹の出た中年体型で、福耳。
髪は二八くらいに横になでつけている。
インドによくいる押しの強い商売人のような印象だ。
スクリーンショット 2024-07-15 23.59.26


いったん通り越してから、Uターンしてまた撮影しながら彼らのそばを通ったのだが、わざとらしかったのだろうか、ここで白シャツの男と目が合ってしまう。
私を見たときに、少し動揺した表情を見せたような気がした。
怪しまれてしまったかもしれない。(怪しいのは彼の方なのだが)
少し離れたところに身を隠して、2,3分経ってから様子を伺うと、そこにはもう二人の姿はなかった。
大通りから路地まで、しばらく付近を探したが、白シャツの男はもうどこにも見当たらなかった。
捜索者に感づいて、銀座を離れてしまったのだろうか。

今回の遭遇で特筆すべきポイントは二つある。
ひとつめは、彼が日本人ではなく、広い意味で同郷と思われる南アジア系の男性に声をかけていたことだ。
2019年にも、丸の内エリアで南アジア系の男性に声をかけているヨギ・シンの姿が報告されているが、同胞を相手にした場合、彼らの「占い」はやりやすいのだろうか?
サイババや孤児院といういかにもインド的なミステリアスな演出は、同じ文化圏の人間であれば、かえってうさんくさく見えてしまうようにも思える。
メリットがあるとすれば、英語やヒンディー語などが通じる可能性が高く、コミュニケーションの不安が少ないということだろう。
以前遭遇した初老のヨギ・シンは、日本人の英語力不足を嘆いていた。
コミュニケーションが取れなければどうしようもないので、言葉が通じそうな相手に話しかけるということもあるのかもしれない。


もうひとつ気になったのは、彼のヒゲの形だ。
ごく大雑把にいうと、インド人がどの宗教を信仰しているかは、ヒゲの形でおおまかに見分けることができる。
ヨギ・シンが信仰しているシク教徒には「神様にもらった髪の毛やヒゲを切ってはならない」という教義があり、サンタクロースのように顔中のヒゲを長く伸ばしている人も少なくない。
ヒゲを整えている人でも、あごひげだけとか口ひげだけではなく、全体的にヒゲを生やすのが一般的だ。

イスラム教徒の場合はは、口ひげよりもあごひげを長く伸ばすことが多い。
中東あたりの指導者を思い起こせば想像できると思うが、これはインドのムスリムでも同じである。

今回会った彼のように、上唇の上というか、鼻の下にだけヒゲを生やしているのは、ヒンドゥー教徒に多い。
このヒゲの分類に関しては、あくまでも傾向に過ぎないし、いまではどの宗教でも、きれいに髭を剃っている男性も多いから、これだけで彼の信仰を判断することは不可能だ。
だが、少なくとも鼻の下にだけヒゲを生やしているシク教徒というのはあまりいない印象である。
('Sikh man'とかで画像検索してみてほしい)

ヒンドゥー教徒風のヨギ・シンというのはこれまで見たことも聞いたこともなかった。
インドでは、ムスリムらしき服装をしたヨギ・シンが目撃されたという情報もある。
何らかの事情(例えば、詐欺行為でシクの評判を落としたくない、とか)があって、彼らがシクではない他の信仰を装うことがあるのだろうか。
それとも、ヒンドゥーやムスリムのヨギ・シンもいるのだろうか。
結局、今日に至るまで、この「白シャツのヨギ・シン」とは再会できていないが、次に会うことができたら、ぜひこのあたりの事情は聞いてみたい。

5月22日から6月1日までの間にネット上に上げられた方向11件のうち、銀座が3件、京橋が2件、八重洲・丸の内など東京駅周辺が3件で、日比谷が2件だった。
残る1件は、なんと原宿駅前である。
これまで、東京の東側エリアにのみ出没していたヨギ・シンが、初めて都心の西側に姿を現したのだ。


そこからまた2週間ほど遭遇報告が途絶え、次に現れたのは6月15日。
以降、7月11日までに10件の報告が確認されている。
遭遇エリアは銀座が6件、日本橋が1件。
東京駅付近と丸の内も1件ずつあるが、ここにきて彼らの活動の中心は完全に銀座に移ったようである。
銀座のうち1件は、黒いターバンで黒い服の、白髪混じりの恰幅のいい中年だったという。
日本橋と丸の内に現れたのは160cm程度の白シャツに白ターバンでやや太めのの55〜65歳くらいとのこと。
同じ人物がシャツとターバンのコーディネートを変えたのか、それとも別のヨギ・シンなのか。
昨年会ったターバン姿のヨギ・シンも小柄だったので、同一人物の可能性があるが、その時に会った男はいつもエンジ色のターバンを巻いていた。
シク教徒の男性であれば、服装やTPOに合わせて何本ものターバンを持っていても不思議ではないが、この白や黒のターバンは、新調したものなのだろうか。

この期間にも、渋谷と原宿の間の明治通りでの遭遇が報告されている。
渋谷・原宿間の明治通りでは、都市伝説系人気YouTuber「都市ボーイズ」のはやせさんもヨギ・シンに遭遇し、動画でそのエピソードを語っていた。
この動画は現時点で15万回近く再生されている。
日本におけるヨギ・シンの知名度向上に大いに貢献した動画は、こちらからご確認ください。



ここで気になるのは、はやせさんが会ったヨギ・シンが流暢な日本語を話したということ。
これまでヨギ・シンが、丸の内や銀座といった裕福な人が多そうなエリアを的確に選んで活動していたことを考えれば、彼らのなかに東京に詳しい、日本語が話せる人がいたとしてもおかしくない。
日本語が堪能ということは、都市ボーイズさんがYouTubeで取り上げたことや、私がXで彼らの情報を募っていることも気づかれている可能性もある。

じつはここ10日間ほど、彼らの遭遇報告が途絶えているのだが、もしかしたら注目が収まるまで、彼らはどこかに身を潜めているのかもしれない。
他にも、1,000円払おうとしたところ500円で良いと言われたとか、「来年死ぬ」という不吉な予言を残したとか、はやせさんの体験談は、ヨギ・シン史上かなりレアな内容になっているのだが、私の予想では、これははやせさんが(YouTuberとは気づかないまでも)何らかの発信をしている人だと気づき、セルフィーを取られたことで動揺したからかもしれない。

都市ボーイズのはやせさん、私のブログも読んでくださったようで、ちょっと気恥ずかしくなるくらい褒めていただきました。



この数ヶ月の出没ラッシュが例外的なものだったのか、それとも、彼らは今後も東京に現れ続けるのか。
もう少し状況を注視して、また捜索に出かけたい。



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goshimasayama18 at 00:08│Comments(10)ヨギ・シン 

この記事へのコメント

1. Posted by Ted   2025年04月22日 02:42
5 ヨギシン ロンドン出没‼️
2. Posted by 軽刈田 凡平   2025年04月23日 01:10
>>1
情報ありがとうございます!
ロンドンは昔からヨギ・シンがよく出没する街のようなので、「本場」の情報とても気になります!もしよかったら、お時間がある時に、どんな感じだったか詳しく教えてください🙏
3. Posted by yoshi   2025年11月11日 17:50
5 2025年11月9日 13時 頃

銀座一丁目の新しいハリーウィンストンの角の信号の所でヨギ・シンに会いました。

私が有楽町駅側から、ひとりで歩いてきて信号前に差し掛かった時、恰幅の良いマリンブルーの立襟のスーツ姿のインド人風(ターバンなし、髭あったが思い出せないが…なかったと思う)
4. Posted by 軽刈田 凡平   2025年11月13日 20:04
>>3
yoshiさん、貴重な情報ありがとうございます!!
これまでの目撃例だと、(ターバンはともかく)そこまで目立つ格好のヨギ・シンはいなかったので、かなり会ってみたいです!
しばらく出没していないと思っていたので、とても助かります!!週末に探しに出掛けてみます〜
5. Posted by S   2025年11月16日 18:38
18時頃、京橋のANTONIO RIVA MILANO ATELIER TOKYOの前でディスプレイ見ていたら話しかけられました。髪を束ねた男性でした。
6. Posted by 軽刈田 凡平   2025年11月19日 00:41
>>5
Sさん
情報ありがとうございます!
ここ数日の目撃情報によると、京橋、銀座エリアに出没しているっぽいですね。
もしご覧になっていたら、その男性の年恰好など教えていただけますでしょうか。
以前会ったことがある人物と同じ男かもしれません。
7. Posted by のび   2025年11月19日 01:26
本日ヨギシンに会いました。銀座ソニーストアに行き、裏側のコインパーキングに向かうところでいきなりあなたはラッキーマンだ、サードアイが開いている(笑)12月に良いことがある。手口は同じ黄色の紙でした。
最後に料金が書いてある紙を見せられました。poor man21000円 なんとか man 30000円位だったような、なんとかman50000円と3料金が書かれていました。
コンビニでお金おろすから待っててと言ってそのまま走ってその場所を去りました。
払わなくてよかったです。
8. Posted by S   2025年11月19日 09:56
>>6
軽刈田様

年は30〜40代と感じました。ワイシャツに暗めのスラックスを着用、身長は160cm程度だったと思います。小ぶりの長財布を持っていました。皆さんがコメントされているようにラッキーフェース、サードアイがどうの言われ、教祖っぽい人の写真を見せられました。その後、自分の名前、好きな番号と花を聞かれてそれを当てられる、君の望みは何か等、聞かれました。金銭目的だろうとは思っていたので、何もあげられないよと言ったら立ち去りました。ご参考になりましたら幸いです。
9. Posted by 軽刈田 凡平   2025年11月20日 01:41
>>7
のびさん、ありがとうございます!
やはり銀座〜日本橋エリアが今頻出地帯になっているようですね。
今日仕事帰りに探してみて不発だったのですが、めげずに探索してみます!
貧乏人、中流、金持ちの3つの料金を提示するのも彼らがよくやる手口です。
その気になれば逃げられちゃうところが彼らのまあいいところなんですよね笑
10. Posted by 軽刈田 凡平   2025年11月20日 01:43
>>8
Sさん、ありがとうございます!
私が数年前に会った男と同一人物っぽいです。
また会ってみたいので探索継続してみます!
貴重な情報に重ねて感謝です!

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