2023年05月
2023年05月29日
衝撃的な死から1年 伝説化するSidhu Moose Wala
前回に続いて、今回もバングラーの話を書くのだが、その前に一応断っておきたいことがある。
あらためての話になるが、このブログでは、映画音楽を中心としたインドのメインストリームなポピュラー音楽シーンではなく、より新しくてインディペンデントなシーンを扱っている。
そのため、パンジャーブ文化(おもにシク教)やバングラーについて取り上げるときに、ギャングスタ的な側面を強調することが多い。
言うまでもないことだが、パンジャービーたちは、決して暴力的な人たちでも、狂信的な人たちでもない。
ギャングスタ的なラップはいまや世界中のほとんどの国に存在しているだろうし、平和な日本にも暴力団や半グレはいる。
私はあくまで彼らの文化のごく一部のみに焦点を当てているにすぎないということに、どうか留意してほしい。
…と、改めて書いた上で、今日の話題に移る。
バングラーラップに革命を起こしたSidhu Moose Walaが2022年5月29日に故郷のパンジャーブ州マンサ郡で射殺されてから、もう1年が経つ。
インドの音楽シーンに大きな衝撃をもたらしたこの事件の真相は、やはりデリーの刑務所で服役中のLawrence Bishnoiを首謀者とするパンジャービーギャングによるものだったようだ。
現地での報道によると、Sidhuは彼らと対立するギャング団と関わりを持っていたとされており、その抗争に巻き込まれての悲劇だったという。
あまりにもショッキングな死から1年が経過しても、彼の存在感は国内外でますます大きなものになってきているようだ。
今回は、この1年間に発表された彼のトリビュートソングを紹介しながら、改めてその功績を讃えてみることとしたい。
Prem Dhillon "Ain't Died in Vain"
まず紹介するのは、2018年にデビューしたSidhuとほぼ同世代のPrem Dhillonによる"Ain't Died in Vain"
90年代USヒップホップ風のシンプルなビートに乗せたバングラー今のトレンドの一つで、歌詞は例によってパンジャービー語なので分からないが、おそらくタイトル通り「彼の死は無駄死にではない」ということが歌われているのだろう。
Prem DhillonとSidhuは"Old Skool"という曲で共演しており(その曲の作曲もPremが手掛けている)、Premのソロ作品である"Bootcut", "Jatt Hunde Aa"もSidhuのレーベルからリリースされている。
前回も書いた通り、ヒップホップ系のバングラーラッパー/シンガーがあまり高く声を張り上げない傾向が高くなっている昨今、PremはSidhu同様にわりと歌い上げるスタイルのシンガーのようである。
さすがにSidhuほどの人気はないが、海外(UKやニュージーランド)のパンジャービー音楽チャートでは何曲かTop10に入るヒットを出しており、今後のさらなる活躍が期待されるアーティストだ。
Garry Sandhu "Jigar Da Tota"
Garry Sandhuはパンジャーブからイギリスに労働ビザで渡り、バーミンガムの建設現場で働きながらバングラー歌手になったという異色の経歴を持つシンガー。
UKのエイジアン・チャートでは何度も1位を獲得していて、本国のボリウッド映画でもプレイバックシンガーとしてフィーチャーされている。
Garryは1984年生まれの39歳なので、Sidhuと比べるとひとまわり以上年上だが、彼と同じようにパンジャーブで生まれて異国のカナダで人気シンガーとしてのキャリアをスタートさせたSidhuに共感する部分があったのだろう。
バングラーというよりはパンジャービー・ポップだが、幅広いスタイルと地域のパンジャービーたちに彼が支持されていたことが分かるトリビュートソングである。
Sunny Malton "Letter to Sidhu"
Sunny Maltonはカナダのトロント出身のパンジャービー系ラッパーで、Sidhuの生前、多くの曲で共演していた。
Sidhuの曲での客演では英語ラップのパートを担うことが多かった彼が、ここではSidhuへのリスペクトを込めて(多分)、バングラー/パンジャービースタイルの歌を披露している。
プライベートからステージまで、Sidhuの魅力とカリスマがよく伝わってくるミュージックビデオが沁みる。
ギターをフィーチャーしたビートやビデオテープ風の映像処理もすごく今っぽく、現在のバングラーラップシーンの雰囲気が伝わる曲でもある。
Sunny Maltonは、そもそもSidhuと共演した"Issa Jatt"という曲で世に知られるようになった。
この曲リリースされたのは2017年。
インドでは、ムンバイでDIVINEやNaezyによるヒンディー/ウルドゥー語ラップが徐々に注目を集め、デリーではPrabh Deepによるバングラーではないスタイルのパンジャービーラップがアンダーグラウンドで登場した頃だ。
その同じ頃に、パンジャービー系カナダのシーンはこの完成度。
バングラーラップを歌い方のスタイルとして見た時にヒップホップとして捉えてよいかどうかは意見が分かれるだろうが、少なくともそのアティテュードにおいては相当リアルにヒップホップだとあらためて感じる。
Tion Wayne "Healing"
変わったところでは、ナイジェリア出身でロンドンを拠点に活躍するラッパーのTion Wayne(イギリスでNo.1を含む複数のヒット曲を持っている)がリリースしたこの曲がSidhu Moose Walaに捧げられている。
二人は以前"Celebrity Killer"という曲で共演しており、そのときの縁でのトリビュートなのだろう。
歌詞の内容を見る限り、とくにSidhuのことは出てこないが、欧米に渡り、厳しい環境をくぐり抜けて成功を手にした二人の間に何らかの共感があったことは想像に難くない。
ミュージックビデオでLAのチカーノがローライダーを誇るようにトラクターを誇るパンジャービーたちが超クールだ。
ちなみに何度か出てくるオリーブ色のターバンを巻いた初老の男性は、Sidhuの父親とのこと。
SidhuとTion Wayneと共演した"Celebrity Killer"はこちら。
コブシを回しまくったSidhuの歌い回しが最高に気持ちいい。
人気シンガーによるトリビュートはざっとこんなところだろうか。
ここに紹介した他にもYouTubeで数万再生程度の中堅バングラーラッパー/シンガーによるトリビュート曲が無数にリリースされており、Sidhuがパンジャービー音楽シーンでいかに大きな存在だったかが分かる。
国際的な大御所では、あのDrakeが自らがホストを務めるラジオ番組でSidhuの"295"と"G-Shit"をプレイしたと報じられた。
Drakeはカナダ出身だが、カナダにはパンジャーブからの移民が数多く暮らしている。
(日本でも有名なところでは、往年の名悪役レスラー、タイガー・ジェット・シンもパンジャーブ生まれのカナダ人だ)
Drakeがパンジャービー語を解するとは思わないが、カナダ人である彼にとって、バングラー/パンジャービーラップは身近な「隣人の音楽」なのだろう。
イギリス人のTion Wayneによるトリビュートを見ても分かる通り、インド系(とくにパンジャーブ系)移民の多いカナダやイギリスから見たヒップホップシーンでは、日本人が考える以上にパンジャービーたちの存在感が大きいようだ。
最後に、Sidhuの死後にリリースされた彼本人の曲を紹介したい。
あらためての話になるが、このブログでは、映画音楽を中心としたインドのメインストリームなポピュラー音楽シーンではなく、より新しくてインディペンデントなシーンを扱っている。
そのため、パンジャーブ文化(おもにシク教)やバングラーについて取り上げるときに、ギャングスタ的な側面を強調することが多い。
言うまでもないことだが、パンジャービーたちは、決して暴力的な人たちでも、狂信的な人たちでもない。
ギャングスタ的なラップはいまや世界中のほとんどの国に存在しているだろうし、平和な日本にも暴力団や半グレはいる。
私はあくまで彼らの文化のごく一部のみに焦点を当てているにすぎないということに、どうか留意してほしい。
…と、改めて書いた上で、今日の話題に移る。
バングラーラップに革命を起こしたSidhu Moose Walaが2022年5月29日に故郷のパンジャーブ州マンサ郡で射殺されてから、もう1年が経つ。
インドの音楽シーンに大きな衝撃をもたらしたこの事件の真相は、やはりデリーの刑務所で服役中のLawrence Bishnoiを首謀者とするパンジャービーギャングによるものだったようだ。
現地での報道によると、Sidhuは彼らと対立するギャング団と関わりを持っていたとされており、その抗争に巻き込まれての悲劇だったという。
あまりにもショッキングな死から1年が経過しても、彼の存在感は国内外でますます大きなものになってきているようだ。
今回は、この1年間に発表された彼のトリビュートソングを紹介しながら、改めてその功績を讃えてみることとしたい。
Prem Dhillon "Ain't Died in Vain"
まず紹介するのは、2018年にデビューしたSidhuとほぼ同世代のPrem Dhillonによる"Ain't Died in Vain"
90年代USヒップホップ風のシンプルなビートに乗せたバングラー今のトレンドの一つで、歌詞は例によってパンジャービー語なので分からないが、おそらくタイトル通り「彼の死は無駄死にではない」ということが歌われているのだろう。
Prem DhillonとSidhuは"Old Skool"という曲で共演しており(その曲の作曲もPremが手掛けている)、Premのソロ作品である"Bootcut", "Jatt Hunde Aa"もSidhuのレーベルからリリースされている。
前回も書いた通り、ヒップホップ系のバングラーラッパー/シンガーがあまり高く声を張り上げない傾向が高くなっている昨今、PremはSidhu同様にわりと歌い上げるスタイルのシンガーのようである。
さすがにSidhuほどの人気はないが、海外(UKやニュージーランド)のパンジャービー音楽チャートでは何曲かTop10に入るヒットを出しており、今後のさらなる活躍が期待されるアーティストだ。
Garry Sandhu "Jigar Da Tota"
Garry Sandhuはパンジャーブからイギリスに労働ビザで渡り、バーミンガムの建設現場で働きながらバングラー歌手になったという異色の経歴を持つシンガー。
UKのエイジアン・チャートでは何度も1位を獲得していて、本国のボリウッド映画でもプレイバックシンガーとしてフィーチャーされている。
Garryは1984年生まれの39歳なので、Sidhuと比べるとひとまわり以上年上だが、彼と同じようにパンジャーブで生まれて異国のカナダで人気シンガーとしてのキャリアをスタートさせたSidhuに共感する部分があったのだろう。
バングラーというよりはパンジャービー・ポップだが、幅広いスタイルと地域のパンジャービーたちに彼が支持されていたことが分かるトリビュートソングである。
Sunny Malton "Letter to Sidhu"
Sunny Maltonはカナダのトロント出身のパンジャービー系ラッパーで、Sidhuの生前、多くの曲で共演していた。
Sidhuの曲での客演では英語ラップのパートを担うことが多かった彼が、ここではSidhuへのリスペクトを込めて(多分)、バングラー/パンジャービースタイルの歌を披露している。
プライベートからステージまで、Sidhuの魅力とカリスマがよく伝わってくるミュージックビデオが沁みる。
ギターをフィーチャーしたビートやビデオテープ風の映像処理もすごく今っぽく、現在のバングラーラップシーンの雰囲気が伝わる曲でもある。
Sunny Maltonは、そもそもSidhuと共演した"Issa Jatt"という曲で世に知られるようになった。
この曲リリースされたのは2017年。
インドでは、ムンバイでDIVINEやNaezyによるヒンディー/ウルドゥー語ラップが徐々に注目を集め、デリーではPrabh Deepによるバングラーではないスタイルのパンジャービーラップがアンダーグラウンドで登場した頃だ。
その同じ頃に、パンジャービー系カナダのシーンはこの完成度。
バングラーラップを歌い方のスタイルとして見た時にヒップホップとして捉えてよいかどうかは意見が分かれるだろうが、少なくともそのアティテュードにおいては相当リアルにヒップホップだとあらためて感じる。
Tion Wayne "Healing"
変わったところでは、ナイジェリア出身でロンドンを拠点に活躍するラッパーのTion Wayne(イギリスでNo.1を含む複数のヒット曲を持っている)がリリースしたこの曲がSidhu Moose Walaに捧げられている。
二人は以前"Celebrity Killer"という曲で共演しており、そのときの縁でのトリビュートなのだろう。
歌詞の内容を見る限り、とくにSidhuのことは出てこないが、欧米に渡り、厳しい環境をくぐり抜けて成功を手にした二人の間に何らかの共感があったことは想像に難くない。
ミュージックビデオでLAのチカーノがローライダーを誇るようにトラクターを誇るパンジャービーたちが超クールだ。
ちなみに何度か出てくるオリーブ色のターバンを巻いた初老の男性は、Sidhuの父親とのこと。
SidhuとTion Wayneと共演した"Celebrity Killer"はこちら。
コブシを回しまくったSidhuの歌い回しが最高に気持ちいい。
人気シンガーによるトリビュートはざっとこんなところだろうか。
ここに紹介した他にもYouTubeで数万再生程度の中堅バングラーラッパー/シンガーによるトリビュート曲が無数にリリースされており、Sidhuがパンジャービー音楽シーンでいかに大きな存在だったかが分かる。
国際的な大御所では、あのDrakeが自らがホストを務めるラジオ番組でSidhuの"295"と"G-Shit"をプレイしたと報じられた。
Drakeはカナダ出身だが、カナダにはパンジャーブからの移民が数多く暮らしている。
(日本でも有名なところでは、往年の名悪役レスラー、タイガー・ジェット・シンもパンジャーブ生まれのカナダ人だ)
Drakeがパンジャービー語を解するとは思わないが、カナダ人である彼にとって、バングラー/パンジャービーラップは身近な「隣人の音楽」なのだろう。
イギリス人のTion Wayneによるトリビュートを見ても分かる通り、インド系(とくにパンジャーブ系)移民の多いカナダやイギリスから見たヒップホップシーンでは、日本人が考える以上にパンジャービーたちの存在感が大きいようだ。
最後に、Sidhuの死後にリリースされた彼本人の曲を紹介したい。
Sidhu Moose Wala feat. Burna Boy, Steel Banglez "Mera Na"
フィーチャーされているBurna Boyもまたイギリスで人気を獲得したナイジェリア系のシンガー。
おそらく今世界でもっとも人気の高いアフリカンポップスシンガーで、今年のCoachella Festivalに出演していたのも記憶に新しい。
やはり欧米で活躍する外国出身者(それも非白人のマイノリティでもある)として、Sidhuに共感できる部分があったのだろうか。
クレジットにあるSteel Banglezはパンジャービー系イギリス人で、この曲ではビートを手がけている。
名前の由来はおそらくシク教徒の男性が戒律で腕に着用することになっている鉄製の腕輪から取られているのだろう。
死後ますます存在感を増すSidhuの人気は、まさに彼が生前憧れていた2Pacを思わせる。
これまで、このブログでSidhuを紹介するときには、ビートやアティテュードの面に注目することが多かったが、今回改めて彼の曲を聴いてみて、今更ながらに彼のバングラーシンガーとしての力量に唸らされた。
バングラーは声そのものの力強さと節回しで人々を高揚させるスタイルだ。
前回紹介したように、昨今ではあまり声を高く張り上げない歌い方も人気を博しているようだが、やはり彼のように堂々と歌い上げる歌唱法こそ、バングラーの魅力であるようにも思う。
1年前、世界は本当に才能あるアーティストを失ったのだ。
改めて、Sidhu Moose Walaの冥福を祈りたい。
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フィーチャーされているBurna Boyもまたイギリスで人気を獲得したナイジェリア系のシンガー。
おそらく今世界でもっとも人気の高いアフリカンポップスシンガーで、今年のCoachella Festivalに出演していたのも記憶に新しい。
やはり欧米で活躍する外国出身者(それも非白人のマイノリティでもある)として、Sidhuに共感できる部分があったのだろうか。
クレジットにあるSteel Banglezはパンジャービー系イギリス人で、この曲ではビートを手がけている。
名前の由来はおそらくシク教徒の男性が戒律で腕に着用することになっている鉄製の腕輪から取られているのだろう。
死後ますます存在感を増すSidhuの人気は、まさに彼が生前憧れていた2Pacを思わせる。
これまで、このブログでSidhuを紹介するときには、ビートやアティテュードの面に注目することが多かったが、今回改めて彼の曲を聴いてみて、今更ながらに彼のバングラーシンガーとしての力量に唸らされた。
バングラーは声そのものの力強さと節回しで人々を高揚させるスタイルだ。
前回紹介したように、昨今ではあまり声を高く張り上げない歌い方も人気を博しているようだが、やはり彼のように堂々と歌い上げる歌唱法こそ、バングラーの魅力であるようにも思う。
1年前、世界は本当に才能あるアーティストを失ったのだ。
改めて、Sidhu Moose Walaの冥福を祈りたい。
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2023年05月22日
最近のバングラーがかなりかっこよくなってきている件
最近、バングラーがどんどんかっこよくなってきている。
バングラーというのは、インド北西部からパキスタン東部に位置するパンジャーブ地方の伝統音楽だ。
ドールという両面太鼓とトゥンビというごくシンプルな弦楽器のリズムに乗せて歌う、独特のコブシを効かせた節回しを特徴としている。
欧米に移住したパンジャービーたち(とくにターバンを巻いた姿で知られるシク教徒たち)は、1980〜90年代頃になると、バングラーに当時流行していたダンスミュージックやヒップホップを融合して、「バングラービート」と呼ばれる新しいジャンルを作り出した。
'00年代前半、バングラービートは世界的にも大きな注目を集め、Panjabi MCの"Mundian To Bach Ke"は世界各国でヒットチャートを席巻した。
(一例を挙げると、イタリアで1位、ドイツで2位、イギリスで5位。Jay-ZをフィーチャーしたリミックスはUSビルボードチャートで33位に達し、カナダで10位、オーストラリアで12位を記録している)
…という話はこれまでこのブログに何度となく書いているが、この「バングラー・ビッグバン」は現代インドの音楽シーンを語るうえで、何度書いても語り足りないくらいの超重要トピックなのである。
バングラーを聴いたことがないという人は、ひとまずリンクから"Mundian To Bach Ke"を聴いていただければ、'00年代初頭のバングラービートの雰囲気がわかっていただけるはずだ。
(ちなみに、この「バングラー」'Bhangra'は、日本では「バングラ」と伸ばさずに表記されることが多いが、詳しい人から「バングラー」と伸ばして表記するのが正しいと伺ったのと、「バングラ」と書くとバングラデシュのBanglaと混同しやすいことから、このブログでは「バングラー」と表記している)
バングラーは、世界的には'00年代前半以降、忘れ去られてしまった一発屋的なジャンルだが、北インドではその後も(というかそれ以前から)ずっと人気を維持し続けている。
移り気な海外のリスナーに忘られた後も、バングラーは時代とともに、さまざまな流行を吸収しながら進化を続けているのだ。
近年のバングラー界での最大の功労者を挙げるとすれば、それは間違いなく昨年5月に凶弾に倒れたSidhu Moose Walaだろう。
インドではヒップホップのいちジャンルとして扱われることが多い現代風バングラーに、トラップ以降のビートとガチのギャングスタのアティテュードを導入し、そしてその精神に殉じた(ギャングの抗争に巻き込まれ射殺された)彼は、死後、まるで2Pacのように神格化された存在になりつつある。
そのSidhu Moose Walaの死から1年が経とうとしているが、その間にもバングラーはとどまることなく進化を続けている。
吉幾三のような独特なコブシのせいで、日本人(少なくとも私)にはどうにも垢抜けなく聴こえてしまうバングラーだが、最近はビートの進化と、そしてフロウの微妙な変化によって、掛け値なしに相当かっこいい音楽になってきている(ような気がする)のだ。
その進化をまざまざと感じさせられたのは、Def Jam Indiaからリリースされたこの曲を聴いた時だった。
GD 47 X H$ "Mic Naal"
この曲で共演しているGD 47とH$は、いずれも本場パンジャーブのバングラーラッパーだ。
ちょっとローファイっぽいビートもかっこいいが、まずはそこに乗るGD 47のラップに注目してほしい。
あきらかにバングラー由来のメロディーがついたフロウではあるものの、バングラー特有のコブシはかなり抑えられていて、そしてリズムの取り方が、かなりヒップホップ的な後ノリになってきている!
バングラー界の革命児だったSidhu Moose Walaでさえ、トラップやドリルをビートに導入しても、歌い方そのものはかなりトラディショナルなスタイルだった。
時代と共にバングラーのビートの部分がどれだけ変化しても、この歌い方だけは絶対に変わらないと思い込んでいたのだが、ここに来てバングラーのフロウが少しずつ変わり始めているのである。
それにしても、このGD 47、見た目のインパクトがすごい。
シク教には、本来、神からの賜り物である髪の毛や髭を切ったり剃ったりしてはならないという戒律があるが(ターバンはもともと伸びた髪の毛をまとめるためのものだ)、今でもこの戒律を厳格に守っている信者は少ない。
スタイル的にはかなりモダンなバングラーラップをやっている彼に、いったいどんな思想的・信仰的バックグラウンドがあるのだろうか。
次の曲を聴いてみよう。
90年代リバイバル風のスタイルはインドの音楽シーンでも目立っているが、バングラーラップでもこんな曲がリリースされている。
やはりパンジャーブを拠点に活動しているShubhが2022年の9月にリリースしたこの"Baller"は、ビートもミュージックビデオももろに90's!
Shubh "Baller"
シーンを長くチェックしている人の中には、「90年代風のバングラーラップなんて当時からいくらでもあったじゃん」と思う人もいるかもしれないが、例えばRDB(パンジャービー・シクのインド系イギリス人によるラップグループ)あたりの老舗のバングラーラップ勢は、ビートもフロウももっとトラディショナルなバングラーの影響が強かったし、映像もこんなに同時代のヒップホップに寄せてはいなかった。
この"Baller"の面白いところは、映像処理とかファッションの細かいところまで90年代を再現しているにもかかわらず、音楽的には当時のサウンドを踏襲するのではなく、「2020年代から見た90'sヒップホップ風バングラー」を作り上げているということだ。
このShubh、つい先日、インドのなかで独立運動が存在しているカシミール地方、北東部、そしてパンジャーブ地方を除いた形のインドの地図をインスタグラムに上げて「パンジャーブのために祈る」とのコメントを発表し、バッシングを浴びている。
インドの統一を脅かす不穏分子として扱われたということである。
批判を受けて投稿を撤回したようだが、おそらく彼は故Sidhu Moose Walaと同様にパンジャーブにシク教徒の独立国家建国を目指す「カリスタン運動」を支持しているのだろう。
Shubhは地元パンジャーブ以外にも、Sidhu Moose Walaと同じカナダのオンタリオ州ブランプトンも活動拠点としているという。
カナダとインドで暗躍するパンジャーブ系ギャングは、違法薬物の売買などのシノギを通して、カリスタン独立運動に資金を提供していると言われている。
考えすぎなのかもしれないが、彼もまたパンジャービー・ナショナリズムとギャングスタ的なアティテュードを持ったラッパーである可能性がある。
(このあたり、リリックが分かればすぐに判明するんだろうけど、私はパンジャービー語はまったく分かりません)
そう考えると、さっきのGD 47の原理主義的なまでの髭の長さもすこしキナ臭く見えてくる、ような気もする。
Sidhu Moose WalaやShubhに限らず、インドに暮らすパンジャービーたちは、多くがカナダに親戚などのコネクションを持っているが、当然ながら、そのカナダにも新しいタイプのパンジャービー音楽を作っているアーティストがいる。
AP DhillonはYouTubeの合計再生回数が10億回を超え、Lollapalooza Indiaではインド系のなかでもっともヘッドライナーに近い位置(初日のトリImagine Dragonsに次ぐ2番目)にラインナップされていたアーティストだ。
彼が昨年8月にリリースした"Summer High"という曲がまた面白かった。
AP Dhillon "Summer High"
Weekndを彷彿させるポップなサウンドに、バングラー的とまでは言えないかもしれないが、パンジャービー特有の歌い回しを載せたサウンドはじつに新鮮。
在外パンジャービーたちは独自のマーケットを形成しており、バングラービートの時代から、インド本国の流行をリードしてゆく存在でもあった。
パンジャーブ出身で今ではカナダを拠点に活動しているバングラーラッパーとしては、このKaran Aujlaも注目株。
活動期間はまだ5年に満たないが、YouTubeで数千万回再生される曲もある実力派だ。
Karan Aujla "52 Bars"
ここでも、もろヒップホップなビートと、フロウのリズム感に注目してほしい。
最近のシーンでは、以前のバングラーシンガーほど声を張り上げず、あまり高くない音域で歌い上げるのがトレンドのようだ。
例えば少し前のシーンで旋風を巻き起こしていたSidhu Moose Walaは、歌い方に関してはもっとトラディショナルで、より高い音域で張り上げて歌うスタイルだった。
そろそろ視点をまた本国のパンジャーブに戻したい。
在外パンジャービーたちが作る音楽と本国のシーンとのタイムラグは、インターネットが完全に普及した今日では、ほぼゼロに近くなってきている。
Laddi Chahalが2022年11月にリリースした"Rubicon Drill"もまた、バングラーのスタイルながらも、ビートとフロウ(というかリズムの取り方)に新しさを感じる曲だ。
Laddi Chahal "Rubicon Drill"
女性シンガーのGurlez Akhtarもそうだが、バングラー色のかなり濃い歌い回しにもかかわらず、リズムの取り方や途中で3連になるところなどに、ヒップホップの影響が強く感じられる。
と、ここまで、バングラーがかなりかっこよくなってきている現状を書いてきたわけだが、正直にいうと、バングラーがかっこよくなってきているというより、私がバングラーを聴き続けた結果、独特の歌い回しに対するアレルギーがだんだん薄れてきて、かっこよく思えるようになってきただけなのかもしれない、ともちょっと思っている。
そういえば、初めてボブ・マーリィを聴いた時も、「レゲエは反逆の音楽」とか言われているわりにずいぶん呑気な音楽だなあと感じたものだった。
ライブだと「オヨヨー」とかコール&レスポンスしたりしてるし、本当にふざけているんじゃないかとも思ったものだが、聴いているうちにそのかっこよさや主張の激しさがだんだん分かってきた。
何が言いたいのかというと、本題からそれる上にちょっと大きすぎる話になるが、そんなふうにかっこいいと思える音楽が増えるというのは、音楽を聴く喜びのかなり本質的な部分のような気がする、ということだ。
(だからバングラーのかっこよさが現時点で分からなかったら、分かるまで聴いてみてください)
一方で「オールドスクールなバングラーこそが最高」という人にとっては、最近のバングラーのスタイルの変化は、歌い方もギャングスタ的なアティテュードも、受け入れ難いものなのかもしれない。
ともかく、ここ最近、バングラーとヒップホップの垣根はますます低くなってきて、シーンがさらに面白くなってきているというのは間違いない。
'00年代前半のPanjabi MCのように、そろそろまたバングラーシーンからあっと驚くグローバルなヒット曲が生まれてもいいと思っているのだけど、どうだろう。
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2023年05月08日
インド産トランスミュージック各種!(ヒンドゥーモチーフから人力トランスバンドまで)
今回は「最近のインドのトランス・ミュージック」の話を書く。
ゴアトランスというジャンルを生んだことからも分かるとおり、インドはトランスというジャンルに多大な影響を与えてきた国である。
インドの古典音楽が持つ深く瞑想的な響きや、ヨガなどの精神文化が持つ西洋文明に対するオルタナティブなイメージは、ビートルズの時代から、欧米のポピュラー音楽のカウンターカルチャーとしての側面に大きな影響を与えてきた。
インドの宗教的/哲学的な「悟り」は、欧米のポピュラー音楽シーンでは、ドラッグによる精神変容、すなわちサイケデリックという感覚と同一視されて扱われてきた歴史を持つ。
トランスは、そうしたオルタナティブな精神性〜サイケデリックという方向性を煮詰めたようなジャンルだった。
それゆえ、伝統音楽がサンプリングされたり、ヒンドゥーの神々がアートワークに使われたりしていた往年のトランスは、改めて思い返してみれば、インドの伝統のエキゾチシズム的消費というか、今風に言うところの「文化の盗用」みたいな側面がかなり強い音楽でもあった。
このサイケデリックなパーティー音楽においては、インドからの影響は、あくまでも表面的なものでしかなかったのだ。
ゴアにトランスがどう定着し、そして廃れていったかは、以前、3回に分けて書いたことがあるので、ここでは繰り返さない。
(こちらの記事参照)
トランスアーティストたちによるインド理解が表層的なものだったとは言っても、欧米目線から見たニンジャやサムライが日本人にとってキッチュでありながらもクールだと感じられるのと同じように、インド人にとっても、サイケデリックに解釈されたインド文化は、どこかかっこよく、魅力的なものだったのだろう。
インドでは、いまだにオールドスクールなゴア/サイケデリックトランスの人気は根強く、その名も3rd Eye Eventsという、まるでインドかぶれの外国人がつけたみたいな名前のオーガナイザーが、海外からDJを招聘して各都市でパーティーを開催していたりもする。
今回注目したいのは、そうした海外直輸入のスタイルで実践されているトランスではなく、インドのフィルターを通して、さまざまな形で解釈・表現されているインド式のトランスミュージックだ。
トランスというジャンルは、ときに誇張され、ときに模倣されながら、インドで独自の進化・発展を遂げているのだが、それがかなり面白いのだ。
例えば、2年ほど前にリリースされたこの曲では、かつてゴアトランスの時代に西洋のアーティストがエキゾチックかつスピリチュアルな雰囲気作りに借用していたヒンドゥー教の要素を、マジで導入している。
Vinay Joshi "Mai Shiv Hun"
お聴きのとおり、ヒンドゥー教の観点から、本気でシヴァ神を讃えるというテーマの曲である。
この曲をリリースしているJSR Record Labelというところは、この曲以外は普通のポップミュージックを扱っているようなので、本気の信仰というよりは、もうちょっと洒落っぽいものである可能性もあるが…。
Agam Aggarwal "Mahamrityunjay Mantra"
シヴァ神を讃えるマントラに壮大なエレクトロニック・サウンドを加えた曲。
さっきの曲同様に、CGで描かれたヒンドゥー神話的な世界が面白い。
クラブミュージック世代には、純粋な声楽だけの宗教歌や伝統的な宗教画より、こういうアレンジが施されているほうが親しみやすかったりするのだろうか。
DJ NYK at Adiyogi (Shiv Mantra Mix)
インドでは、ポピュラー音楽やクラブミュージックと宗教的なものがシームレスに繋がっている。
ふだんはボリウッドソングをプレイすることが多いDJ NYKは、タミルナードゥにある巨大なシヴァ神像(世界最大の胸像らしい)Adhiyogi Shiva Statueの前で、シヴァ神を讃える曲をミックスしたパフォーマンスを披露している。
トランス特有のクセの強い音の少ないミックスなので、インドっぽいクラブミュージックには興味があるがトランスは苦手という人(そんな人いる?)にも比較的聴きやすいんじゃないかと思う。
このDJプレイは、ヨガ行者で神秘思想家でもあるSadhguruという人物が提唱した環境保護活動Save Soilムーブメントのために行われたものとのこと。
エレクトロニック系/DJ以外の人力トランスをやっているバンドも面白い、
ケーララのShanka Tribeは、「トライバルの文化的遺産や伝統を重視し、さまざまな音楽を取り入れたトライバルミュージックバンド」とのこと。
Shanka Tribe "When Nature Calls"
Shanka Tribe "Travelling Gypsies ft. 6091"
トライバルというのは、インドではおもに「法的に優遇政策の対象となっている少数民族/先住民族」に対して使われる言葉だが、音楽的にどのあたりがトライバル要素なのかはちょっと分からなかった。
オーストラリアのディジュリドゥとか西アフリカのジェンベとかリコーダーのような海外の楽器が多用されていて、結果的に、南アフリカのパーカッショングループAmampondoと共演していたころのJuno Reactor(ゴアトランスを代表するアーティスト。"Pistolero"あたりを聴いてみてほしい)みたいな音になっている。
(以下、斜体部分は2023年5月11日追記)
初めてShanka Tribeを聴いた時から、彼らの曲、とくに"When Nature Calls"がJuno Reactorの"Pistolero"にどことなく似ている気がするなあ、と感じたていたのだが、あらためて久しぶりにJunoを聴いてみたら、「どことなく」どころじゃなくて、本当にそっくりな音像だった。
この時期のJuno Reactorは、南アフリカのパーカッショングループAmampondoと共演することが多かった。
Shanka TribeがPistolero時代のJuno Reactorを音作りの参考にしていたのは間違いないだろう。
当時のJuno Reactorの、典型的な白人音楽であるトランスにアフリカのパーカッショングループを取り入れるという方法論、そしてそれをエキゾチックな演出として受け入れるオーディエンスという構造は、どうも支配/被支配の関係に見えてしまって、居心地の悪さを感じたものだった。
当時、(今もだと思うが)トランスのリスナーにアフリカ系の人は極めて少なく、白人やイスラエリ、そして日本人がほとんどだったという背景も、その印象を強くしていたのかもしれない。
何が言いたいのかというと、インドの中で非差別的な立場に置かれてきた先住民族の文化や伝統を重視していると主張するShanka Tribeがやっていることは、もしかしたらサウンドの類似性以上に、この時代のJunoと共通する構図があるのではないかということだ。
結局のところ、インド社会の中で、「持てるものの音楽」のなかに「持たざるものの音楽やイメージ」を剽窃しているだけなのではないか、という疑問が湧いてきてしまう。
たとえこれらのプロジェクトに関わったマイノリティ自身が包摂のための方法論として好意的に捉えていたとしても、ちょっと注意深くなったほうが良い問題をはらんでいると思う。
一応付記しておくと、そうした感情を抜きにして、純粋に音楽として楽しむのあれば、Juno ReactorもShanka Tribeも、かなり好きなタイプではある。
イギリス在住のインド系古典パーカッション奏者、Sarahy Korwarは、これまでにジャズやヒップホップの要素の強い作品をリリースしてきたが、最新作では人力トランス的なサウンドに挑戦している。
Sarathy Korwar "Songs Or People"
ちょっとRovoとかBoredoms人脈のサウンドっぽく聴こえるところもある。
こちらはベンガルールのNaadというアーティストの曲で、かなり紋切り型なサウンドではあるが、Sitar Trance Indian Classical Fusionとのこと。
Naad "Bhairavi Sunrise"
90年代末頃のBuddha Bar系のコンピレーションに入っていそうな曲だが、要は、その頃に確立したフュージョン電子音楽的な手法がいまだにインドでは根強く支持されているということなのだろう。
最後に、海外のアーティストでいまだにエキゾチック目線でインドっぽいトランスを作っている人たちもいたので、ちょっと紹介してみたい。
こちらは、トランス大国イスラエルのアーティストがデンマークのIboga Recordsというところからリリースした作品。
Technical Hitch "Mama India"
この曲は、フランスのアーティストによるもの。
Kalki "Varanasi"
曲名の通り、ヒンドゥーの聖地ヴァーラーナシーの路地裏や、砂漠の中の城塞を囲む「ブルーシティ」ジョードプルの旧市街で撮影されたミュージックビデオが印象的。
我々外国人にとってはかなり異国情緒を感じさせられる映像ではあるが、地元の人にとっては京都とか浅草寺の仲見世の日常風景みたいなものだろうから、こんなふうにサイケデリックなエフェクトを施してミュージックビデオに使われるのは、どんな感じがするものなのだろうか。
ジャンルとしてはかなり定型化した印象の強い「トランス」だが、インドではまだまだいろいろな解釈・発展の余地がありそうで、また面白いものを見つけたら紹介してみたいと思います。
2023年6月26日追記:
このSajankaというアーティストも本格インド的トランスに取り組んでいて面白い音を作っている。
類型的な部分もあるが、アコースティックギターのストロークで始まるトランスなんて聴いたことがなかった。(トランスよく聴いていたのはかなり前なので、ここ数年は珍しくなかったりするのかもしれないが)
彼はもとの記事で紹介したShanka Tribeのリミックスを手掛けていたりもする。
結果的にインドかぶれのドイツ人トランスアーティストのDJ JorgがShiva Shidapu名義でリリースした"Power of Celtic"(1997年?リリース)みたいになっていて、海外目線で見たインド的トランスサウンドが内在化する見本みたいになっている。
(…なんて書いて分かる人が何人くらいいるのか分からないが、興奮のあまり書いてしまった。"Power of Celtic"聴きなおしてみたらあんまり似ていなかった。)
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