2018年07月15日
Demonic Resurrectionの欧州ツアー日記と驚愕のコンセプトアルバム!
先日紹介した、驚愕のヘヴィーメタル料理番組(しかも炭水化物を控えた「ケトン食」)の進行役、Sahil.
その記事でも書いた通り、彼のもう一つの顔は、ムンバイのシンフォニックデスメタルバンド、Demonic Resurrectionのヴォーカリストだ(ステージネームはDemonstealer!)。
先日の記事を書いた後、いつもしている通り、Twitterでブログ更新を呟いたら、 なんとSahil本人がそれを見つけてくれてリツイートしてくれた。
そこで、どうしても気になっていた点を本人に直接聞いてみた。
いったいどうしてあなたは料理番組をやっているのか?栄養士か何かなのか?と。
Sahilによると、
「俺は単に料理が好きだからこの番組を始めたんだ。それが、時間が経つにつれてだんだん変わってきて、ケトン食(keto)のビデオを作ったらすごく人気が出てきたんだよ。だからプロってわけでも栄養士でもないよ」
とのこと。
Demonic Resurrectionは2014年にドイツの有名なメタル系フェス、「ヴァッケン・オープンエア(Wacken Open Air)」への出演を果たしており、昨年もイギリスツアーを行うなど、インドのメタルシーンでは数少ない、国外でも高い評価を得ているバンドだ。
今回はSahilことDemonstealerが語ってくれたヴァッケン・オープンエア、そしてイギリスツアーの思い出を紹介します!
まずは2014年のヴァッケンから!
彼らにとって、ドイツの超大型メタルフェス出演はどんな経験だったのだろうか。
「ヴァッケン・オープンエアは信じられない体験だったよ。俺たちはただ演奏しただけじゃなくて、3日間に渡ってフェスティバルに参加したんだ。インドから来た俺たちは、あんなでかいフェスは経験したことがなかったし、超ビッグなバンドを生で見られるってことも、全体の雰囲気も、すべてが信じられなかったよ」
ヴァッケンは大ベテランから新鋭、ポップなハードロックからエクストリーム系まで、150以上(!)ものメタルバンドが参加する世界最大級のメタル系フェスティバルだ。
彼らが出演した2014年の様子はこんな感じ。
(これはノルウェーの大御所ブラックメタルバンド、Emperorのライブ。この手の音楽でヴォーカルがメガネをかけているというのが斬新だ)
朝から晩まで、ひたすらあらゆる種類のヘヴィーメタルを聴くことができるという、メタル好きには天国のような(そしてそれ以外の人にはたぶん地獄のような)フェスティバルだ。
インドでも欧米の大御所バンドのライブには数千人単位の集客があるようだが、さすがにこの規模のフェスっていうのは、本場ヨーロッパ以外ではあり得ないように思う。
そんなフェスのステージで演奏した感想は?
「ステージでのパフォーマンスは最高に楽しかったよ。お客さんは少なかったけど熱狂的だった。俺たちが演奏したのは最終日の明け方で、Sodom(ドイツの伝説的スラッシュメタルバンド)とArch Enemy(スウェーデンのベテランメロディック・デスメタルバンド)のちょうど間だった。彼らとライブの時間が少し重なってしまっていたんだ(だからお客が少なかったということだろう)。でも、それを考えてもかなり良かったよ」
ヴァッケンでも、他のフェス同様にいくつものステージが同時進行する。
人気のある大御所バンドと時間帯が重なってしまったのはアンラッキーだった。
確かに彼らのライブ映像を見ると、そこまでオーディエンスは多くないようだけど、そういう事情があったのか。
続いて、今年行われたUKツアーについても聞いてみた。
「今年のUKツアーもすごく楽しかったよ。どのライブもイギリスでやった中では今までで最高だった。いくつかの新しい場所にも行けたし、新しいファンも獲得できた。ツアーのハイライトはIncineration Festivalだな。満員の観客にガツンと喰らわせて、でかいモッシュピットができたんだ。グッズもたくさん売れたよ。Wretched Soul(イギリスのスラッシュ/デスメタルバンド)とツアーできたのも楽しかったし、すべての経験がすばらしかったよ」
これがそのジョイントツアーのフライヤー。
どうやらDemonic Resurrectionがヘッドライナーで、Wretched Soulは前座という扱いのようだ。
ヘッドライナーでイギリスツアーなんてすごいじゃん。
ちょっと見づらいが、3公演目のロンドンがそのIncineration Festivalだったようだ。
Incinerationという単語は初めて見たので辞書を引いてみたら、「火葬」だって。
なんつうフェスのタイトルだ。
そのフェスティヴァルでのライブの模様がこちら。
当然ながらヴァッケンと比べるとずいぶん小さな規模で、他の出ているバンドも聴いたことがないバンドばかりのようだが、それだけにコアなオーディエンスが集まったイベントだったのだろう。
それにしても、なぜ彼らはこんなふうにヨーロッパでのツアーができたのか、仕切ってるのはインドのエージェントなのかと聞いてみた。
「俺たちにはイギリスのエージェントがいるんだ。2017年の12月にイギリスツアーを計画したんだけど、2018年の5月のIncineration Festivalに出演できるチャンスが巡ってきたから、ほかのライブはその前後に入れることにしたんだ。そのほうが意味があるからね」
上のフライヤーにある、UKツアーのタイトルにもなっているDashavatarというのは彼らが昨年リリースしたアルバムの名前なんだが、改めてそのアルバムをチェックしてみて、このアルバムが、あるとんでもない秘密があることに気がついた。
これぞまさに、ヴェーディック・メタルの最高峰と呼ぶべきコンセプト・アルバムだったのだ。
Youtubeで個別に曲を聴いていた時はまったく気がつかなかった。
アルバムには、前回紹介した以外にも、たとえばこんな曲が入っている。
"Kurma"
"Vamana"
"Rama"
いずれも、インド古典音楽の要素が入っていたり、クリーンヴォイスのパートが入っていたりと凝った展開と大仰なアレンジが特徴的だ。
これらの曲を聴いただけで(あるいはタイトルだけで)このアルバムの「秘密」に気がついた人は、なかなかのインド好きかインド神話通!
その詳細は次回!
その記事でも書いた通り、彼のもう一つの顔は、ムンバイのシンフォニックデスメタルバンド、Demonic Resurrectionのヴォーカリストだ(ステージネームはDemonstealer!)。
先日の記事を書いた後、いつもしている通り、Twitterでブログ更新を呟いたら、 なんとSahil本人がそれを見つけてくれてリツイートしてくれた。
そこで、どうしても気になっていた点を本人に直接聞いてみた。
いったいどうしてあなたは料理番組をやっているのか?栄養士か何かなのか?と。
Sahilによると、
「俺は単に料理が好きだからこの番組を始めたんだ。それが、時間が経つにつれてだんだん変わってきて、ケトン食(keto)のビデオを作ったらすごく人気が出てきたんだよ。だからプロってわけでも栄養士でもないよ」
とのこと。
Demonic Resurrectionは2014年にドイツの有名なメタル系フェス、「ヴァッケン・オープンエア(Wacken Open Air)」への出演を果たしており、昨年もイギリスツアーを行うなど、インドのメタルシーンでは数少ない、国外でも高い評価を得ているバンドだ。
今回はSahilことDemonstealerが語ってくれたヴァッケン・オープンエア、そしてイギリスツアーの思い出を紹介します!
まずは2014年のヴァッケンから!
彼らにとって、ドイツの超大型メタルフェス出演はどんな経験だったのだろうか。
「ヴァッケン・オープンエアは信じられない体験だったよ。俺たちはただ演奏しただけじゃなくて、3日間に渡ってフェスティバルに参加したんだ。インドから来た俺たちは、あんなでかいフェスは経験したことがなかったし、超ビッグなバンドを生で見られるってことも、全体の雰囲気も、すべてが信じられなかったよ」
ヴァッケンは大ベテランから新鋭、ポップなハードロックからエクストリーム系まで、150以上(!)ものメタルバンドが参加する世界最大級のメタル系フェスティバルだ。
彼らが出演した2014年の様子はこんな感じ。
(これはノルウェーの大御所ブラックメタルバンド、Emperorのライブ。この手の音楽でヴォーカルがメガネをかけているというのが斬新だ)
朝から晩まで、ひたすらあらゆる種類のヘヴィーメタルを聴くことができるという、メタル好きには天国のような(そしてそれ以外の人にはたぶん地獄のような)フェスティバルだ。
インドでも欧米の大御所バンドのライブには数千人単位の集客があるようだが、さすがにこの規模のフェスっていうのは、本場ヨーロッパ以外ではあり得ないように思う。
そんなフェスのステージで演奏した感想は?
「ステージでのパフォーマンスは最高に楽しかったよ。お客さんは少なかったけど熱狂的だった。俺たちが演奏したのは最終日の明け方で、Sodom(ドイツの伝説的スラッシュメタルバンド)とArch Enemy(スウェーデンのベテランメロディック・デスメタルバンド)のちょうど間だった。彼らとライブの時間が少し重なってしまっていたんだ(だからお客が少なかったということだろう)。でも、それを考えてもかなり良かったよ」
ヴァッケンでも、他のフェス同様にいくつものステージが同時進行する。
人気のある大御所バンドと時間帯が重なってしまったのはアンラッキーだった。
確かに彼らのライブ映像を見ると、そこまでオーディエンスは多くないようだけど、そういう事情があったのか。
続いて、今年行われたUKツアーについても聞いてみた。
「今年のUKツアーもすごく楽しかったよ。どのライブもイギリスでやった中では今までで最高だった。いくつかの新しい場所にも行けたし、新しいファンも獲得できた。ツアーのハイライトはIncineration Festivalだな。満員の観客にガツンと喰らわせて、でかいモッシュピットができたんだ。グッズもたくさん売れたよ。Wretched Soul(イギリスのスラッシュ/デスメタルバンド)とツアーできたのも楽しかったし、すべての経験がすばらしかったよ」
これがそのジョイントツアーのフライヤー。
どうやらDemonic Resurrectionがヘッドライナーで、Wretched Soulは前座という扱いのようだ。
ヘッドライナーでイギリスツアーなんてすごいじゃん。
ちょっと見づらいが、3公演目のロンドンがそのIncineration Festivalだったようだ。
Incinerationという単語は初めて見たので辞書を引いてみたら、「火葬」だって。
なんつうフェスのタイトルだ。
そのフェスティヴァルでのライブの模様がこちら。
当然ながらヴァッケンと比べるとずいぶん小さな規模で、他の出ているバンドも聴いたことがないバンドばかりのようだが、それだけにコアなオーディエンスが集まったイベントだったのだろう。
それにしても、なぜ彼らはこんなふうにヨーロッパでのツアーができたのか、仕切ってるのはインドのエージェントなのかと聞いてみた。
「俺たちにはイギリスのエージェントがいるんだ。2017年の12月にイギリスツアーを計画したんだけど、2018年の5月のIncineration Festivalに出演できるチャンスが巡ってきたから、ほかのライブはその前後に入れることにしたんだ。そのほうが意味があるからね」
上のフライヤーにある、UKツアーのタイトルにもなっているDashavatarというのは彼らが昨年リリースしたアルバムの名前なんだが、改めてそのアルバムをチェックしてみて、このアルバムが、あるとんでもない秘密があることに気がついた。
これぞまさに、ヴェーディック・メタルの最高峰と呼ぶべきコンセプト・アルバムだったのだ。
Youtubeで個別に曲を聴いていた時はまったく気がつかなかった。
アルバムには、前回紹介した以外にも、たとえばこんな曲が入っている。
"Kurma"
"Vamana"
"Rama"
いずれも、インド古典音楽の要素が入っていたり、クリーンヴォイスのパートが入っていたりと凝った展開と大仰なアレンジが特徴的だ。
これらの曲を聴いただけで(あるいはタイトルだけで)このアルバムの「秘密」に気がついた人は、なかなかのインド好きかインド神話通!
その詳細は次回!