インド社会
2018年04月09日
インドの何が好きかっていうと!
タージマハルに見とれている私たちに、親切にもいろいろと解説をしてくれるインド男が現れた。彼はタージ・マハルの歴史やらエピソードをひととおり語り終わると「さあ、説明を聞いたんだから金よこせ」と説明料を要求してきた。
私たちがあっけにとられていると大麻さんが「私たちは何もあんたに説明を頼んでいない」とピシャリとインド男に向かって言い、私達に「誰も信用してはいけません。いいですね」と強く念を押してきた。誰も信用してはいけないこの国を、大麻さん、あんたはなんでそんなに好きなのだろう。
…この文章はさくらももこの「さるのこしかけ」っていう本の中にあるインド紀行文の中の一節。
怪しい名前の(さんざん本の中でもいじられている)「大麻(おおあさ)さん」っていうのは、インド好きが高じてインドのガイドをやっている人物で、これは当時のさくらももこ夫妻の案内をしていた場面だ。
アタクシもこういうブログをやっているくらいなのでインド好きということに関しては人後に落ちないつもりだけれども、この文章には自分のことかと大笑いするとともに、ちょっと考えさせられた。
確かに、インドは誰も信用できない、っていうか、誰を信用していいかわからない国だ。
田舎町で偶然会った趣味の合うインド人を信用して裏切られたこともあるし。
信用という面で言えば、そもそも外国人のみならず、地方から出てきたインド人も都会のインド人に騙されるっていうし、平和ボケした日本育ちの自分がインド人に勝てるわけない。
それ以外にも、胃腸が弱いのですぐにお腹を壊すし、さらに致命てきなことに辛いものが苦手なので、たいていの物を食べると地獄を味わうことになる(しかも、大量の汗をかき、周囲のインド人にもれなく心配される)。
インド人のあまりにも理不尽な対応や融通の利かなさに日本ではあり得ないくらい腹を立てたこともある。
スリにあったこともあるし、長距離寝台列車じゃあ盗まれないように荷物を抱えて寝なきゃあ行けないし、長距離バスに乗れば路面の悪さとサスペンションの利かなさで全身が筋肉痛になる。
(ずいぶん昔の記憶だから、今じゃ違う部分もあるかもしれないけどね)
環境や社会の面でも、都市部では大気汚染も悪化してるし、貧困、格差、差別、紛争と、世界最大の民主主義国にしてあらゆる問題のデパートでもある。
それなのに、ああそれなのに、いったいどうしてこんなにインドが好きなのか。
現地でインド好きの旅行者と会うと、お互い「I love India, but I don't know why.」なんて言って笑いあっている。
と、自分でもずっと謎だったこのインド愛の理由をものすごく上手に説明してくれているブログを見つけたのでたまらず紹介します。(下の画像をクリック!)
インドの空気の香り、街の音、人と人との距離、とても人間らしい人達、面白い発想、おおらかさ、っていう切り口にはいちいちうなずくことばかり。
これはインドのものなら何でも手に入る「ティラキタ」さんというネットショップのもの。
雑貨から服から食材から民族楽器まで扱っていて、以前インドで探しても見つからなかった15年前のヒット映画のCDをここで買ったこともあるオススメのサイトでもあります。
(ものすごく宣伝っぽい書き方をしてるけど、このお店を宣伝してアタクシが得することは一つもなく、ただの純粋な紹介です。念のため)
とくに頷いたのは、インドから帰ってきて、成田空港の駅のホームに降りたときの寂しさ。
ああ、駅に牛がいない、チャイ屋がいない、ホームに寝っ転がっているおっさんもいない。
っていうか日本でホームに寝っ転がっているおっさんがいたらそれはまた違う文脈で捉えてしまうし…。
ああ、インドとインドにいる自分はどんなに自由だったんだろう。インドの人たちはなんて人間らしくて素晴らしかったんだろう、みたいな。
インド社会や政治のネガティブな面を挙げればキリがないけれども、ポジティブな面を挙げてもキリがない。
とくにポジティブな面は、世界じゅうでインドにしか無いようなものばかり。
こんなインドの音楽をこれからも紹介して行きたいな、と思う所存あります。
私たちがあっけにとられていると大麻さんが「私たちは何もあんたに説明を頼んでいない」とピシャリとインド男に向かって言い、私達に「誰も信用してはいけません。いいですね」と強く念を押してきた。誰も信用してはいけないこの国を、大麻さん、あんたはなんでそんなに好きなのだろう。
…この文章はさくらももこの「さるのこしかけ」っていう本の中にあるインド紀行文の中の一節。
怪しい名前の(さんざん本の中でもいじられている)「大麻(おおあさ)さん」っていうのは、インド好きが高じてインドのガイドをやっている人物で、これは当時のさくらももこ夫妻の案内をしていた場面だ。
アタクシもこういうブログをやっているくらいなのでインド好きということに関しては人後に落ちないつもりだけれども、この文章には自分のことかと大笑いするとともに、ちょっと考えさせられた。
確かに、インドは誰も信用できない、っていうか、誰を信用していいかわからない国だ。
田舎町で偶然会った趣味の合うインド人を信用して裏切られたこともあるし。
信用という面で言えば、そもそも外国人のみならず、地方から出てきたインド人も都会のインド人に騙されるっていうし、平和ボケした日本育ちの自分がインド人に勝てるわけない。
それ以外にも、胃腸が弱いのですぐにお腹を壊すし、さらに致命てきなことに辛いものが苦手なので、たいていの物を食べると地獄を味わうことになる(しかも、大量の汗をかき、周囲のインド人にもれなく心配される)。
インド人のあまりにも理不尽な対応や融通の利かなさに日本ではあり得ないくらい腹を立てたこともある。
スリにあったこともあるし、長距離寝台列車じゃあ盗まれないように荷物を抱えて寝なきゃあ行けないし、長距離バスに乗れば路面の悪さとサスペンションの利かなさで全身が筋肉痛になる。
(ずいぶん昔の記憶だから、今じゃ違う部分もあるかもしれないけどね)
環境や社会の面でも、都市部では大気汚染も悪化してるし、貧困、格差、差別、紛争と、世界最大の民主主義国にしてあらゆる問題のデパートでもある。
それなのに、ああそれなのに、いったいどうしてこんなにインドが好きなのか。
現地でインド好きの旅行者と会うと、お互い「I love India, but I don't know why.」なんて言って笑いあっている。
と、自分でもずっと謎だったこのインド愛の理由をものすごく上手に説明してくれているブログを見つけたのでたまらず紹介します。(下の画像をクリック!)
インドの空気の香り、街の音、人と人との距離、とても人間らしい人達、面白い発想、おおらかさ、っていう切り口にはいちいちうなずくことばかり。
これはインドのものなら何でも手に入る「ティラキタ」さんというネットショップのもの。
雑貨から服から食材から民族楽器まで扱っていて、以前インドで探しても見つからなかった15年前のヒット映画のCDをここで買ったこともあるオススメのサイトでもあります。
(ものすごく宣伝っぽい書き方をしてるけど、このお店を宣伝してアタクシが得することは一つもなく、ただの純粋な紹介です。念のため)
とくに頷いたのは、インドから帰ってきて、成田空港の駅のホームに降りたときの寂しさ。
ああ、駅に牛がいない、チャイ屋がいない、ホームに寝っ転がっているおっさんもいない。
っていうか日本でホームに寝っ転がっているおっさんがいたらそれはまた違う文脈で捉えてしまうし…。
ああ、インドとインドにいる自分はどんなに自由だったんだろう。インドの人たちはなんて人間らしくて素晴らしかったんだろう、みたいな。
インド社会や政治のネガティブな面を挙げればキリがないけれども、ポジティブな面を挙げてもキリがない。
とくにポジティブな面は、世界じゅうでインドにしか無いようなものばかり。
こんなインドの音楽をこれからも紹介して行きたいな、と思う所存あります。
goshimasayama18 at 21:42|Permalink│Comments(0)